- 最愛の人に出会うために何度でも繰り返す
- タイムトラベルの影響がリアル
- 主人公はタイムトラベルに頼らなくなる
- 人生が少しだけ楽しくなる
「アバウトタイム」はタイムトラベル能力を持つ主人公が、その力を使って過去をやり直すヒューマン映画です。
主人公は過去と現在を行き来する過程で、運命の女性と出会います。
この映画が面白いのは、ストーリーが進むに連れて主人公がどんどんタイムトラベル能力に頼らなくなるところ。
主人公が最後に行きついた人生の結論には、非常に納得させられます。
見ずに一生を終えたら後悔する映画です。
ラストシーンを何度も繰り返し見たくなる。
この映画を見れば、あなたの人生がより豊かになりますよ。
■監督
リチャード・カーティス
■キャスト
ティム ・・・ドーナル・グリーソン
ティムの父・・・ビル・ナイ
ティムの母・・・リンゼイ・ダンカン
キットカット(ティムの妹)・・・リディア・ウィルソン
デズモンド叔父・・・リチャード・コーデリー
メアリー(ティムの恋人)・・・レイチェル・マクアダムス
ローリー(ティムの友人)・・・ジョシュア・マクガイア
ジェイ(ティムの友人)・・・ウィル・メリック
ジミー(キットカットの彼氏)・・・トム・ヒューズ
ハリー・・・トム・ホランダー
シャーロット・・・マーゴット・ロビー
ジョアンナ ・・・ヴァネッサ・カービー
出典:映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』予告編
「アバウト・タイム」のあらすじ

奥手な青年のティムは、大晦日に行われた年越しパーティーでも上手く女の子と話せずにいた。
翌日、チャンスをものに出来なくて落ち込むティムだったが、21歳の誕生日に父親から衝撃的な秘密を知らされる。
それは自分達の家系に生まれた男が、代々タイムトラベル能力を持っているという話だった。
未来へは行けないが、自分の経験した過去に戻ってやり直す事はできるという。
ティムは冗談扱いして全く信じなかったが、父親の悪ノリに付き合ってやろうと教えられた方法を試す。
そして次の瞬間、ティムの目の前には大晦日のパーティー会場が広がっていた。
ティムは戸惑いながらも、大晦日の後悔を繰り返さないように行動し、最後に女の子といい雰囲気になれた。
タイムトラベルから戻ったティムは、この能力が本物だと確信して興奮する。
数年後、ティムは弁護士になるためロンドンに住む父親の友人ハリーの家に寄宿させてもらっていた。
仕事一筋に邁進していたティムは、ある晩友人に誘われて訪れたレストランで運命の女性メアリーと出会う。
上機嫌で帰るティムだったが、家ではハリーが大荒れで怒りをあらわにしていた。
原因はハリーの手掛ける今夜の舞台が失敗したこと。
普段の恩義を返そうとタイムトラベル能力を使い、舞台を大成功に導いたティムだったが、現在に戻ってから異変に気付く。
携帯からメアリーの連絡先が消えていた。
過去で舞台会場で演劇を成功させたティムは、同じ時間にメアリーと出会うレストランには行けないからだ。
もう一度過去をやり直すが、メアリーとの出会いは失われていて…。
「アバウト・タイム」おすすめポイント

1.失った出会いを取り戻すために
ハリーを助けるために過去を変えたティムは、メアリーとの出会いを失くします。
嫌なこと(ハリーの舞台失敗)を取り除いたことで、良かったことまで消えてしまった。
どうしてもメアリーを諦められなかったティムは、メアリーと出会う手段を探し続けました。
やっとのことでメアリーと再会できても、ティムと違ってメアリーにとっては初対面です。
最初の出会いの記憶を引きずって会話が噛み合わず、出会いに失敗するティム。
メアリーと出会うためだけに何度も過去をやり直すティムの姿からは、恋に対する情熱をもらうことができるでしょう。
タイムトラベルの影響を描く
過去を変えてハッピーエンド、とすぐにならないのが「アバウト・タイム」の面白さ。
劇中では一方が幸せになっても、その結果もう一方が不幸になる展開が続きました。
過去を変えられるティムは、愛する者同士を天秤にかけて何度も悩みます。
タイムトラベルによる葛藤が見事に表現されていました。
特に意外だったのが、タイムトラベルによる子供への影響。
人生はほんの些細なズレで大きく変わるのだと思い知らされるテーマです。
3.タイムトラベル映画なのに能力に頼らなくなる
「アバウト・タイム」ではタイムトラベルを使える主人公が、自身の成長と共に能力に頼らなくなっていきます。
その過程が非常に綺麗に描かれていて、心が洗われました。
特に父親の教えであるタイムトラベルの使い方は、今までの映画に類を見ない秀逸さです。
時間を戻してやり直すのではなく、一日一日を大切に過ごす大切さに気付くティム。
見る人の年齢によって違った感慨深さがある映画です。
人生に大切なシンプルなことが学べる本作をぜひご覧ください。
「アバウト・タイム」が見れる配信サービス

「アバウト・タイム」が見れる配信サービスはU-NEXTです。
\ 本作が無料で見れる配信サービス一覧 /
効率のいいサブスクの使い方
映画やドラマに関して、効率の良いサブスクの使い方も紹介しておきます。
僕の場合は、気になった作品がある時だけサブスクに加入し、一ヶ月で退会するという使い方をしています。
一度に何個も加入しても、見れる作品には限りがあるからです。
何回も同じサブスクの入会・退会を繰り返すのは少し手間ですが、無駄な支払いがなくなるのでおすすめです。

また、未加入のサブスクがあれば、無料期間を使って楽しむ方法もあります。
特にU-NEXTは時々、無料期間の再会キャンペーンをしているので、最初に使うサブスクとしておすすめです。

無料期間のあるサブスクのうち、使い勝手の良いものをまとめました。
気になるサブスクがあれば、確認してみてください。
「アバウト・タイム」をもっと楽しむための裏話

カーティス監督がティム役に求めたもの
「アバウト・タイム」制作にあたり、カーティス監督はティム役のキャスティングに苦労しました。
ティム役に求められるのはハンサムなだけでなくコメディが演じられること。
カーティス監督は、「ハンサムな俳優は数いれど、彼らは深刻ぶって退屈だ」とインタビューで答えています。
白羽の矢が立ったのが、ティムを演じるドーナル・グリーンソンです。
カーティス監督はドーナルを一目みてハートの良さが伝わってくると絶賛しています。
劇中では父子の繋がりが描かれていますが、ドーナル自身も家族仲が良く、そのことも起用の一因になりました。
本作はカーティス監督の引退作品
カーティス監督は「アバウト・タイム」を最後に監督業の引退を宣言しています。
記者から3作目の監督で引退を決意した理由を尋ねられると、カーティス監督は答えは映画の中にあると回答しました。
「何気ない時間のありがたみを実感しながら生きるためだよ。監督業をやっていると、どうしても作品に没頭してそれができないからね」
映画のテーマと同様のことを話し、多忙な監督業を笑顔で引退されました。
とは言えカーティス監督は脚本家としても引く手あまた。
脚本の仕事はまだまだ続きそうです。
韓国で異例の大ヒット
「アバウト・タイム」を上映した国の中で、海外では韓国が一番の大ヒットとなりました。
興行成績は2兆円を超え、300万人以上が見たと言われています。
最後に
「アバウト・タイム」いかがでしたか。
タイムトラベル能力との付き合い方が見事で、綺麗な落としどころでした。
日常の大切さを噛み締めれる映画です。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
コメント