二度目の留年直後の就活。内定を決めた最後の一言は、心の底から出た言葉だった。

就活を成功させた一言の概要
  1. 何度も折れそうになった就活の話
  2. どん底で自分の本質を知る
  3. 最後に出た自分の本心

就職活動中は、何かと周りの学生のことが気になりますよね。

早々に内定を取る学生もいれば、長期戦にもつれこむ学生もいます。

特に留年していて内定がない状態は、心身共にかなり厳しいです。

僕がそうだったように、否応なく自分自身と深く向き合う事になるでしょう。

「はたして自分は社会に出られるのか」という漠然とした不安と戦う日々。

当時の僕は一留時と二留時のギャップに苦しみながら、なんとか足だけは止めないようにしていました。

せめて逃げるのだけは止めよう、と暗闇の中を歩き続け、最後には何とか内定という出口にたどり着きました。

今回は、就職活動が辛くなっている留年生に向けて、内定の決め手になった一言が僕の口から出るまでの就活体験談をお伝えします。

たかはし
たかはし

僕の簡単なプロフィールです。

  1. 1留時に3社に応募し、2社内定
  2. 2留が確定して内定破棄
  3. 2留状態の就活で30社に応募し、有名IT企業に内定
  4. 3年(27歳)で係長に昇進
  5. 6年(30歳)で課長代行に昇進
  6. 独立して給食会社を設立(3つの高校で食堂運営)
  7. 会社を譲ってITコンサルになる

留年生の気持ちは留年生にしか分からない。

これを読んで、就職活動に対する気持ちが少しでも楽になれば幸いです。

「これは、もう無理だろ」という状態でも、諦めなずに続けていたら、最後に何とかなった話です。

この記事で分かる事
  • 留年時、先の見えない就職活動を続けた心境
  • どん底でこそ見える事もある
  • 最後に口を出たのは本心だった

留年後、先の見えない就職活動

雨

6月も終わりに差し掛かる頃。

面接帰りに寄った喫茶店で見る外の景色は、梅雨の訪れを思わせる静かな雨が降っていた。

その頃、僕は未来を想像出来なくなっていた。

二度留年した学生に対する世間の評価を、これまでの就職活動で嫌と言うほど思い知らされたからだ。

二留の就職活動は熾烈を極めた。

覚悟していた事だったが、30社近い会社から不採用通知を受け取り続けると、何を柱にして就職活動を続ければいいか分からなくなる。

そして、一番の問題は同じ壁で敗れ続けていたことだ。

就職活動も6月に差し掛かると、既にかなりの数の採用試験を受けていることになる。

僕はその全ての面接の度に反省し、自己PRや履歴書は改善を重ね、面接官の表情を読む技術がつき、話の伝え方も確かに上達していた。

その証拠に3次面接までは8割方通過している。

この頃の僕は面接官の質問に対して「ああ、この人はこういう意図で質問しているのだな」ということが自然と分かるようになっていたし、自己PRや履歴書にわざと隙を作って、最初の質問自体をコントロール出来るようになっていた。

二留生でここまで来れば就活テクニックとしてはかなりのレベルに達している。

しかし、どうしても突破出来ない面接がある。

最終面接だ。

就職活動も佳境となった僕の戦いは、この最終面接一点に絞られた。

そして、この壁は想像を絶する高さだった。

薄々は気付いていた。3次面接までの担当者が一緒に働くという目線で評価してくれるのに対して、最終面接の経営陣は会社経営という視点で評価する。

つまり、リスキーな採用はしたくないのだ。

二度も留年した学生を雇用するリスクを超える何か。

その説得が出来るだけの武器が、僕には無かった。

今更、留年の事実は変えられない。

しかし、これ以上打つ手が思いつかなかった。

留年でどん底の面接帰り。自分の腹の底を知る

雨の電車

その日の最終面接は就活至上で最も悪かった。

面接の出来がではない。

面接後の気持ちの落ち込みが、だ。

この日受けた会社は、説明会で最初に質問した僕を人事部長が覚えていてくれた会社で、3次面接ではこの部長と大いに盛り上がった。

二留しているこんな僕を推してくれて、「二留のこともこれから取り返していけばいい」と言ってくれた。

厳しい就職活動を続けていた僕にとって、この言葉にどれほど救われたか。

僕はこの会社で働きたいと強く思っていた。

そして最終面接当日。

人事部長はわざわざ面接前の僕に一言かけに来てくれた。

今日は何かが違う気がする。

そう思って最終面接に臨んだ。

しかし、現実は違った。

ドアを開けて元気に挨拶をした瞬間、僕の目に飛び込んできたのは僕の履歴書を見てつまらなそうな顔で足を組む社長だった。

その後、社長は腕組みしたまま面接を続けた。

僕はなんとか正気を保って受け答えを続けたが、どの答えも刺さる様子はない。

というか、話自体がまともに聞かれていないと感じた。

面接の最後、社長の隣にいた専務が言う。

「最後に何か言うことはありますか?」

間髪入れずに社長が、「え?あるの?」と言って笑った。

苦し紛れの一言だけ残して、この日の面接は終わった。

面接の手応えを聞きにきてくれた部長に一言謝って会社を出る。

深く考えたら心が終わる

そう感じた僕の脳は強制的にシャットダウンされ、無意識のまま帰りの電車に飛び乗っていた。

悪い事は続くもので、帰りの電車は踏切事故で停車し、駅間のために降りることも出来ずに立ち往生する羽目になった。

ここまで不運が続くと否応なく考えさせられる。

電車の中から止まった景色を見て将来について想像してみた。

何も思い浮かばない。

けれど何か一つ、自分の中に引っ掛かりを感じた。

確かに良い未来が何も思い浮かばない。

しかし、悪い未来も思い浮かばないのだ。

僕はあえて想像力を膨らませ、全力でこのまま就職活動を続けた先の悪い未来を考えてみる。

それでも何も思いつかなかった。

そこで気付いた。

僕は、このまま続けて何も残らないとは思えないのだ。

自分で自分を諦めることが出来ない。

「どう考えても、こんなところで終わる人間じゃない

心の中でそう呟いた。

世間の誰が認めてくれなくても、とにかくこの時僕はそう思った。

留年後の就活を経て、最後に口を出た本心

晴れ

件の最終面接から2週間後。

この日も僕は別の会社で最終面接に臨んでいた。

この日の面接官は三人。

それぞれ役員だ。

いつも通り相手の表情や質問の意図をくみ取りながら受け答えをしていく。

途中盛り上がりる場面もあり、手応えはまずまずのように感じていたが、一つだけ気になる点があった。

右端に座っている本部長の反応が全く読めなかった。

一見すると和やかに笑って談笑しているが本心が見えなかった。

数々の不採用を経験した僕だから分かる。

これは話を聞いていない時の態度だ。

一瞬で嫌な予感が走り、様々な憶測が頭を過ぎる。

と、そんな緊張状態の僕に、今まで一度も質問していなかった本部長が柔和な笑顔のまま聞いてきた。

「自分のことを一言で表すと、どんな人間?」

絶妙なタイミングだった。

頭が交通渋滞を起こし、何が正解か全く分からない。

嫌なイメージと共に、今までの就職活動が走馬灯のように駆け巡る。

自分はどんな人間か?

馬鹿みたいに不採用通知をもらい続け、ここまでやってきた。

今日までの経験と今まで積み上げてきたテクニック。

脳裏が情報でパンクする。

咄嗟に口を出た言葉は、およそ就活の面接らしくないものだった。

「諦めだけは悪いです」

この言葉を聞いて、本部長の目の色が変わった。

明らかに面接の雰囲気が変わるのを感じる。

本部長と何度か質問のやり取りをして、その日の面接は幕を閉じた。

後日、二留になって初めての採用通知が届いた。

その後、残りの会社の選考を最後まで終え、幾つかの内定をもらって僕の就職活動は終わった。

入社後に後から聞いた話によると、本部長の方針としては通勤時間1時間半以上かかる学生は取らない予定だったらしい。

あの一言で僕を採用すると決めたそうだ。

まとめ

  • 最終面接は経営者目線で見られる
  • 自分のことを諦められないなら、続ける価値はある
  • 最後の最後は本音が武器になる

ほとんど思い出話になってしまいましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

本記事では僕が二留で就職活動をしていた時の決め手となった一言についてお伝えしました。

この言葉がいい、というよりは最後の最後は本音が武器になるという話です。

今就職活動で辛くても、諦めずに続けていること自体あなたの長所です。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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