自分の人生を変えたいと願った事はありますか。
そして、その後人生は実際に変わりましたか。
現実はそう甘くないもの。人生を変えたいと願っても、結果的に今まで通りの人生に落ち着く人が多いですよね。
何故こんなにも人生は変わらないのか。
答えは、今まで通りの生活を変えられないから。
同じ事を繰り返していたら、同じ結果が続くのは自明の理ですよね。
では、生活を変える事が何故難しいかは知っていますか?
これには脳や心の仕組みに基づいたれっきとした理由があります。
このことに気付いてから、僕は「行動」を強く意識して未来が少しずつ良くなりました。

僕の簡単なプロフィールです。
- 1留時に3社に応募し、2社内定
- 2留が確定して内定破棄
- 2留状態の就活で30社に応募し、有名IT企業に内定
- 3年(27歳)で係長に昇進
- 6年(30歳)で課長代行に昇進
- 独立して給食会社を設立
- 3つの高校で食堂運営しつつIT事業を展開
誰しも、人生を変えようと新しい事に挑戦し、それが続かずに挫折した経験があるかと思います。
これは、気持ちや根性が足りなかったせいなのでしょうか。
例えば、サイコロを10回振って10回とも2の目が出ている時。あなたは、

次こそ6が出る!気持ちがあれば6が出る!
と言ってサイコロを振り続けますか?
何度も新しい事に挑戦して失敗している人は、2しか出ないサイコロを懸命に振り続けているのと同じです。疑うべきは、自分の意志の強さではなく、ルールの方。
そして、このサイコロの偏りを生み出しているのが習慣です。
そこで今回は、人が新しい事に挑戦し、それを継続する事が難しい理由と、継続するための方法について記載していきます。
これを知っていれば、自分の生活を今よりコントロールし易くなりますよ。
- 人は変れない!?恒常性を知る
- モチベーションは2種類ある
- 習慣化のコツ
留年から逆転するため、ホメオスタシス(恒常性)を知る
ホメオスタシス(恒常性)をご存知でしょうか。

ぞ、存じ上げません。
という方もいると思います。ホメオスタシスとは、環境が変わっても身体を一定の状態に保とうとする機能の事です。
もう少し噛み砕きますね。
例えば私たちの身体は、暑い日には汗をかき、寒い日は身体を震わせて、体温を一定に保とうとしますよね。これは身体を一定の状態に保とうとするホメオスタシスの働きによるものです。
また、ダイエットにおけるリバウンドや停滞期は、体重を一定に保とうとするホメオスタシスの働きによるものです。
そしてこのホメオスタシス。実は心にも働きます。
その最たるものが普段の習慣です。
例えば、毎日会社から帰ってくるとビールを飲む。食後に必ず煙草を吸う。テスト前に勉強しようと思って机に座っても、気が付いたらテレビを見ている。
一度習慣化されたルーティーンが出来ると、これを変えるには大きなエネルギーが要ります。

明日から禁酒、禁煙、テレビ禁止と言われたところを想像してもらうと、習慣の恐ろしさがなんとなくイメージ沸くのではないでしょうか。
要するに、人は自分が変わる事には大きな抵抗があるという事です。
開始と継続。2種類のモチベーション

今まで通りを変える事がいかに難しいかはイメージしてもらえたと思います。
とは言え、人生を変えようと思ったら、今まで通りを変えなければいけません。
そこで新たな行動を起こすのですが、この行動を持続するために知っておいて欲しい事があります。それはモチベーションには種類がある事です。
仮に、今あなたが海外ドラマの主人公に強く憧れて、将来アメリカに住みたい!と本気で思ったとします。
そして、今までしてこなかった英語の勉強を開始しました。スタートダッシュで2~3日は勉強を続ける事が出来るでしょう。
しかし、そこは今までしてこなかった英語の勉強。学習を進めるに連れ、分からない事がどんどん襲ってきて、進みが悪くなってきます。当然、やる気は落ちてきますよね。
その時あなたは、「海外への憧れが足りないから勉強が進まないんだ!海外魂を燃やすんだ!」と心を燃やし直せるでしょうか。
これは、加速をつけて自転車で坂道を上る時に、坂の途中で勢いがなくなった自転車に「最初の勢いを取り戻すんだ!」と願うようなものです。
坂道における自転車の最初の加速と、そこから登りきるためにペダルを漕ぐ力のように、モチベーションには2つの種類があります。

スタートモチベーション
あなたが新しく何かを始めようとした時、きっとやる気に満ち溢れていると思います。
その源泉は、時に夢であり、憧れであり、あるいは悔しさから来る事もあるでしょう。
行動を開始する時、最初のモチベーションになるものがスタートモチベーションです。
坂道を上る自転車で言うところの、最初の加速力ですね。
- 海外に住むために英語を覚えたい!
- パソコン一つで生きるためにWeb制作を覚えたい!
- 将来お店を持ちたいから料理を覚えたい!
- 悔しいから絶対に稼げるようになりたい!
このモチベーションを維持するために有効なのは、自分が目指しているゴールを身近に置く事です。
例えば高校球児が部屋に張る「目指せ甲子園!」や、海外に住みたいのであればデスクトップの壁紙を海外の写真にしておく、などですね。
自分の目標を常に目の届く位置に置く事で、常に夢を意識出来ます。
しかし、これだけで継続を続ける事が難しのは、想像が付くのではないでしょうか。
何故なら、現実は決して平坦な道ではないから。夢を掴もうと思ったら、挫折や失敗を繰り返してそれでも続ける必要があります。
ゴールだけを見て長い坂道を上り続けられる人が何人いるでしょうか。
最初の勢いが弱まった時、諦めて自転車を降りてしまう人が多いのではないでしょうか。
そこで必要になってくるのが、二つ目のモチベーションです。
持続モチベーション
持続モチベーションは、文字通り続けるためのモチベーションです。
継続に必要なのは、努力の過程を視覚化していく事。つまり、具体的な中間目標です。
ゴールだけを見ていると未達の期間が長くなりますが、自分が成長していると実感出来れば、続けるためのモチベーションが維持出来ますよね。
- 月内に英単語を300個覚える
- Webの参考書を一冊読み終える
- 料理のレパートリーを10個増やす
- 本収入以外の収入源を1円でもいいので一つ作る
ゴールから逆算して自分が今坂道のどの位置にいるのかを知っておく事が重要です。
残り半分まで来ているのか、8割方上ってきているのか。
次の目標までもう少しだけ頑張る。そしてまた次の目標までもう少しだけ頑張る。
この繰り返しが、ゴールに辿り着く方法論です。
留年からの逆転。無敵の習慣を作るために

最初に習慣を変える事は難しいという話を書きましたね。
であれば、この習慣を味方に付けることが出来れば、目標にぐっと近づくと思いませんか。
机に向かって本を読む習慣が付けば、一ヶ月で知識量を増やす事が出来ます。
毎日バットを振る習慣が付けば、一ヶ月でバッティング技術は向上するでしょう。
生活を変え、人生を変えるには、そのための努力を習慣にしてしまう事が一番の近道です。
フィリッパ・ラリー博士の実験によると、人は約二ヶ月続ければ習慣化する事が出来ると言われています。
そこで、新しい習慣を作るために効果的な方法を二つ厳選して記載します。
止める事を決める
新しい習慣を作る時、一番効果的なのが止める習慣を決める事です。
何故なら、大抵の人は普段の生活で一日のスケジュールがぱんぱんに詰まっている状態だかです。

朝起きて、ご飯を食べて、会社や学校に行って、帰ってきて、ご飯を食べて、テレビを見て、寝る。
この中に無理やり新しい習慣をねじ込もうとしても、隙間がありません。
何かを始めるには、何かを止める事が継続の面でとても重要です。
例えば毎日2時間携帯をいじる時間があるとしたら、それを止める事で2時間の空白を作ります。
何もしないでいるには長すぎる時間ですよね。
この手持無沙汰な時間で、新しい事を始めるのです。
連続して二日はサボらない
新しく習慣を作る過程で、どうしても疲れてリフレッシュしたい日もあるでしょう。
そういった日は、一日ゆっくり休んで鋭気を養う事も大事です。
しかし、絶対にやってはいけない事があります。
それが二日連続でサボる事です。
何故なら、習慣は二日サボるとリセットされるという研究データが出ているからです。
一日休んで、どうしても面倒でもう一日休んでしまったとします。その次の日、あなたは新しい習慣をしていますでしょうか。
なんとなく想像はつくかと思います。
せっかく積み上げてきた物も、三日もサボればやらなくなるでしょう。
二日目は無理をしてでも、少しの時間だけでもやる。
これが、習慣化において大切な事です。

ここさえ外さなければ、きっと今の生活を変える事が出来ますよ。
まとめ
今回は人生を変えるために生活を変える事。モチベーションと習慣化について記載しました。
- 人間は変化を嫌う
- モチベーションにはスタートモチベーションと持続モチベーションがある
- 習慣化には、止める事を決め、二日連続でサボらないのが重要
また、いきなり大きく生活を変える事が出来ない場合は、今ある習慣に少し新しい習慣をプラスする、という方法もあります。
これは、少ない負荷で新しい習慣を身に着けるコツで、例えばお風呂上りに髪を乾かしたら一回だけ前屈をしてストレッチにする、といったものです。
お風呂上りの習慣とくっつけて、最初は負荷の小さい前屈一回から徐々に数を増やす事で、習慣の幅を広げられます。

時間はかかりますが、小さな事から始めたい場合はいいかもしれないですね
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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