留年直後、それも内定がある状態で留年確定のお知らせを受けると、深い絶望感に襲われませんか。
僕の場合は自分が立っているかどうかも定かではなく、頭で考えて辛うじて「歩く」、「目を動かす」、といった動作を行うだけのロボット状態でした。

僕の簡単なプロフィールです。
- 1留時に3社に応募し、2社内定
- 2留が確定して内定破棄
- 2留状態の就活で30社に応募し、有名IT企業に内定
- 3年(27歳)で係長に昇進
- 6年(30歳)で課長代行に昇進
- 独立して給食会社を設立(3つの高校で食堂運営)
- 会社を譲ってITコンサルになる
感情が空っぽになる人も少なくありません。
比喩でなく、世界が灰色に見える人もいるでしょう。
親への報告や、内定先への電話。学費のこと。一瞬で様々な思いが駆け巡り、結果は「無」。
こんな状態で次のアクションを起こす事は非常に難しいですよね。
ですが、それでも早々に行動を開始することをお勧めします。
今の状態からあなたが逆転の一手を打つために、僕の経験を全てお話しします。
- 早々に動き出した方が良い理由
- 就職活動で最低限やっておくべき事
- 就職活動で猛反撃する方法
- 理想の就職活動ペース
留年直後の気持ちは無視。早々に動き出す理由
留年直後から動き始めた方が良い最大の理由。それは、留年のショックや絶望感が時間と共に増しくるからです。
なまじ単位がある程度取れていると、時間を持て余し、考える時間が不必要なほどに多い。
そんな時、悪い方に悪い方に考えてしまうのが人間です。
「自分を雇ってくれるところなんてあるのか」
「周囲はどう思っているのか」
「なんでこんな事になってしまったのか」
「たら/れば」、と悩みは枚挙にいとまがありません。
こうした絵に描いたような負のループから抜け出す方法は一つだけ。
それは、行動です。
現状がどんなに辛くても、なんとかしようと決めて抗えば、「次の一手」や「挽回方法」を考えるようになります。それはつまり、具体的なプランが見えてくるという事。
行動を起こしていない状態は、問題すら起きない状態。自分の中で不安や恐怖をひらすらに膨らませ続けているだけです。
例えば、あなたのいる狭い部屋で巨大な風船が膨らみ続けているとして、
「いつ割れるのか」と不安に思い続けている時と、「どうやったらこの部屋から出られるのか」を考えている時は気持ちの方向性が違いますよね。
悩んでいる期間が長ければ長いほど、風船は膨らみ続けます。
この風船は不安そのもの。割れたら心が壊れます。

行動する事で、不安は少しずつかもしれませんが確実に減ります。
どんなに悩んだって、現実は変わりません。
だったら、何もしない状態で悩むのだけは止めましょう。自分自身のために。
また、一人で就職活動を進めなくても、今の時代は就職支援サービスが揃っています。一人で悩み続けるより、ずっと早く問題を解決してくれますよ。
以下記事では、留年生におすすめの就職支援エージェントを詳しく紹介しています。
留年後は当たり前の基準を確実にクリアする

覚悟を決めたなら、いよいよ二度目の就職活動開始です。
僕は2度目の留年が確定した翌日にはリクナビで起業説明会の予定を入れました。
まだ地に足はついていませんでしたが、無理にでも先の予定を入れる事で、考え方は前を向けました。
やるしかないと。
ここで今更ですが、就職活動にはいくつかのステップがあります。
- 筆記試験(Web/会場)
- グループ面接
- 3~5次面接
- 最終面接
この記事でお伝えしておきたいのが、「筆記試験」について。
「筆記は100%受かるよ」、という人は問題ありません。が、もしそうでないのなら、SPIは徹底的にやってください。
就職活動は限られたパイの奪い合いです。
まして、留年生は現役生に比べて、大きなハンデを背負っています。
そんな中、学歴・経験・留年が関係ない筆記試験を落とすのは、非常にもったいないです。
筆記試験も採用試験の一部とされていますが、これはただの足切りラインに過ぎません。
「こんなところで躓いているなら面接の時間がもったいないよ」、という面接官からの挑戦状です。
繰り返します。一度でも筆記試験で落ちた事があるなら、徹底的にSPIの勉強をしてください。
面接に進まないことには、今後の対策も反省もしようがありません。
自分自身の時間を無駄にしないために、筆記試験は確実に通るようにしてください。
そしてもう一つ。身だしなみについて。
リクルートサイトなどに書いてある基本的な事は勿論、留年生が現役生に交じって就職活動をしていると、どうしても気遅れや後ろめたさを感じて、それが雰囲気に出ます。
これは本当に要注意です。負の感情に支配されそうな時ほど、顔に出ないよう努めて明るく振るまってください。嫌でもメンタルが鍛えられます。
時には、他の就活生に自分から話しかて緊張をほぐすのもありですよ。
また、7~8月頃になってくると、現役生でも負の感情を全面に押し出した人がごろごろ現れ出します。その点、留年生は最初からその負の感情ありきで戦っているので有利です。
最後まで諦めなければ、結果は必ずついてきます。
留年生が説明会から面接へ。そして猛反省。
現役生であろうと留年生であろうと参加出来るのが説明会です。
就職活動の最初のステップですね。
説明会では、人事の人が一番力を入れて喋っていた部分をメモしてください。
そこが、その会社の推しの部分です。
また、「説明会の際に人事の方がおっしゃっていた~という部分に共感し」のようなテンプレートで話せば、それをそのまま志望理由にも出来ます。
企業側も、人事が話していたことを後ろ盾にされると、そう厳しい突っ込みは出来ません。
志望動機の作り方については、『志望動機が無くても大丈夫!?就活生必見のゼロから作る志望動機!』で詳しくお伝えしていますので、ご参照ください。
そして、説明会ではお勧め行動が一つあります。
よく、というか確実に最後のパートで学生からの質問を募る場面がありますよね。
そこでは必ず質問をしてください。内定率を1%でも上げるためです。
何故なら、その説明会に参加している社員が面接を担当する、もしくは、採用担当と繋がっている可能性があるからです。
そして、出来るなら一番最初か最後に質問してください。これは、心理的に最初か最後が一番人の印象に残るからです。
引っ込み思案の学生が多い説明会などでは、「…誰か質問しろよ」的な空気が流れる時がありますが、そんな時は大チャンス。即座に質問すべきです。
僕の時は実際に、説明会にいた方が3次面接の担当で人事部長でした。
しかも、僕のことを「一番最初に質問したやる気のある学生」と覚えていてくれていて、話が弾んだ経験があります。

ま、最終面接で社長に暴言吐かれて落とされたんですがね!
打てる手は全て打っておく。これが、留年生の就職活動です。
面接に行けるようになったら、常に反省を持ち帰る気持ちで望んでください。相手の質問には意図があり、実は期待している答えがあります。
それが見えるようになると、前半の面接は幾らでも通るようになりますよ。
まず1社。後半の面接に進んだ結果を出すまで頑張ってください。それが自信になります。
最終面接は意思確認と言われていますが、会社によっては社長が最もシビアに学生のことを見てきます。何を言われても対応出来るマインドと、面接慣れをしておきましょう。
留年後の就職活動に慣れたら、ペースを決める

ある程度就職活動に慣れてきたら、自分に合ったペースで動くことをお勧めします。
具体的には、何社の選考を同時に進めるかについてです。
僕の場合は常時3社の選考を平行して進めるのが、心身共にベストな状態で面接に臨めました。
全ての会社の選考が同じスケジュールで進む事はないので、例えば1社が2次面接落ちならば、すぐに次の会社の説明会を予約する、といった流れです。
まだ選考が残っているという心理的な余裕は大きく、面接に臨む上でかなり重要です。
体力のある人はもっと同時選考が多くてもいいですが、やみくもに増やすのはお勧めしません。
負のループに入る可能性があるからです。

よしんば自信喪失しなくとも、数だけ撃って上手くいくほど面接は甘くありません。
下調べと反省の時間を取るために、3~4社程度を平行して行うのが、個人的にはベストかと思います。
まとめ
留年直後に必要な行動について記載しました。
- 悩みが大きくなる前に就職活動を始める
- SPI試験には必ず通る
- 説明会では質問する
- 自分に合った就活ペースを作る
次回以降、また詳しい就職活動の内容掘り下げていきます。
皆さまが納得のいく就職活動を終えられますよう願っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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