留年のコンプレックスから、将来が不安になってはいませんか。
特に就活のことを考えると、気分が滅入る方も多いと思います。
現役生より不利な状態で就活を続けるのは怖いですよね。
僕はまさに、このパターンの典型でした。
しかし実は、留年生はやり方次第で現役生より有利に就活を進められます。
必要以上に将来を不安に思う必要はありませんよ。

僕の簡単なプロフィールです。
- 1留時に3社に応募し、2社内定
- 2留が確定して内定破棄
- 2留状態の就活で30社に応募し、有名IT企業に内定
- 3年(27歳)で係長に昇進
- 6年(30歳)で課長代行に昇進
- 独立して給食会社を設立(3つの高校で食堂運営)
- 会社を譲ってITコンサルになる
この記事では、留年しても問題ない3つの理由を詳しく解説し、もし仮に既卒になったとしても、就職する道があるとお伝えしています。
あなたの選択肢を増やす一助になれば幸いです。
- 1度の留年なら、ほとんど気にされない
- 留年中の過ごし方を意識する
- 転職が当たり前の世の中
1度の留年なら、ほとんど気にされない

僕が留年して就職活動をしていた時の経験上、1度の留年ならほとんど気にされません。
もちろん評価が現役生と全く同じであれば、採用は現役生が優先されるでしょう。

これはよく言われることですよね。
しかし実際に評価が全く同じなんてことは、そうそうありません。
面接はペーパーテストでも実技試験でもないからです。
評価には能力だけでなく、あなたの印象も含まれます。
人の印象を計るのに絶対的なモノサシがない以上、留年だけで評価が決まることはあり得ません。
留年自体がマイナスなのではなく、留年から何を得たか伝えられないことがマイナスなのです。

そうは言っても今はコロナで時代も悪いし…
そんな声もありますよね。
僕が2留で就職活動をしていたのは2011年。
有効求人倍率は1.28倍で、10年ぶりに1.3倍を切る大不況でした。
前年度は売り手市場と呼ばれるほど就活生が有利な年だっただけに、留年のせいで大不況の年に就活するはめになった僕は、メンタルを保つのに非常に苦労しました。
2021年の有効求人倍率は1.16倍で推移しています。
現在の方がやや不景気ではありますが、同じような状況で就活をしていたことは分かっていただけたでしょうか。
それを踏まえて言わせてください。
1度の留年ならほとんど気にされません。
留年生として就活していた経験だけでなく、働き始めて留年を気にされたことはただの一度もありません。
ということは、留年自体は大した問題ではないのです。
また有効求人倍率は、求職者数に対する求人数の割合なので、1を下回らない限りは求職者数より求人数の方が多いです。
もし今あなたの就活が上手くいっていなくても、諦めずに続ければ必ず結果に繋がります。
自分一人で悩んでしまって動けない時は、「スカウト型の就活サイト」か「就活支援エージェント」を検討してみてください。
どちらも費用は一切かからないので、どんなサービスか知っておくだけでも就活を有利に運べますよ。
スカウト型就活サイト

スカウト型の就活サイトでは、文字通り企業から選考オファーが届くので、自分を必要としてくれる企業が見つかります。
詳細なサービス内容は『【留年生向け】留年したら知らないとヤバイ!?スカウト型の就活サイト3選!』にまとめています。
代表的なスカウト型サイトに登録企業数No1のOfferBox(オファーボックス)があります。
- 自分で企業を探す時間が省ける
- 自分のプロフィールを見た上で選考オファーが届くので、選考通過率が高い
就活支援エージェント

就活支援エージェントは就活生に企業を紹介してくれるサービスです。
あなたに担当スタッフが付いて、履歴書の添削や模擬面接など、徹底的にサポートしてくれるので、内定率が格段に上がります。
履歴書不要や、学歴不問、IT特化、学生に寄り添う、2週間のスピード内定など、一人で続ける就活より格段に選択肢が広がります。
詳細なサービス内容は『【留年生向け】内定が近付く!おすすめエージェント・ベスト5!』にまとめています。
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- 模擬面接や、志望企業向けのPR作成など、就活の成功率が格段に上がる
- 一人で悩む必要がなくなる
留年中の過ごし方を意識する

現役生より使える時間が多い
留年すると、現役生より不利な面にばかり目がいきがちですが、有利な面もあります。
それは現役生より使える時間が多いということです。
前章で解説した通り、留年が気にされないなら、就活のために使える時間が多いほど有利です。
留年した今、本来無いはずだった5年目の大学生活をしていることでしょう。
サッカーで言うなら、同点で後半戦が終了した後のロスタイムです。
ロスタイムに勝負を諦めて足を止めている選手を見たことがありますか。
最後まで勝利を信じてボールを追い続けていますよね。
留年生も同じです。
今が勝つためのチャンスです。

ロスタイムをどう使うか
あなたにまだ就活までの猶予があるなら、時間の使い方を意識してください。
面接で留年から得たモノを説明するために、何をすればいいか考える時です。
おすすめの時間の使い方は以下の通りです。
いずれの方法も、面接で頑張ってきたことを形としてアピールできます。
- 資格試験に合格する
- 英語を習得する
- ITスキルを身に付ける
- 学費を稼ぐ
ただし、例えば資格を取る場合は、何でもいいから資格を取るのではアピールになりません。
「入社してから仕事で使うために資格を取った」という姿勢が大事です。
- 業種を絞って、そこに向けた資格を取得する
- 汎用性が高い資格を取得する
方向性は上記のいずれかになるでしょう。
また、もしあなたがIT業界を目指すなら、ITスキルは身に付けて損はありません。
IT業界のスキルは論理思考の基礎が身に付けば応用が利くので、ジャンルに捉われずに、まずは触れてみることをおすすめします。
プログラミングであれば、無料で学習できるサイトにProgateがあります。
イラスト付きのテキストと実践形式で学べるので、無料で基礎知識を付けたいならProgate一択です。

ただし、独学でゼロから学ぶのは心が折れやすいです。
理系の就活生限定で、講師付きでエンジニアリング技術を教えてくれるサービスに『TECH-BASE Engineering』があります。
コースは選択式で、IoT、機会学習、回路設計のいずれかを無料で学べます。
希望者には就職先企業の紹介もしてくれるので、興味があれば内容を確認してください。
詳細は『TECH-BASE(テックベース)の評判を調査!理系学生のための就活支援!』にまとめています。
学費を自分で稼ぐ理由はシンプルで、ガッツと反省していることが伝わるからです。

学費の一部でも稼いでおくことで、留年の罪悪感も少し減りますよ。
企業が欲しいのはどんな人材?
企業が欲しいのはどんな人材でしょうか。
どの業界にも共通して言えるのは「失敗をバネにできる人材」です。
これは留年時に就活した経験ではなく、某有名IT起業で管理職をしていた経験からの回答です。
どんなに優秀な新卒であっても、入社してすぐに戦力になることはありません。
失敗するのが当たり前です。
打たれ強く、前を向ける人間であれば、最初はできなくても必ず育ちます。
エリートという言葉があります。
一般的なイメージでは、エリートは能力が高いために特に苦労も失敗もせずに出世街道を上る人でしょうか。

しかし実際には逆です。
能力が高ければ、振られる仕事もレベルが高くなります。
その時の能力だけで、全てを軽くこなせるわけがありません。
人より多くの苦労と失敗をしてきたから、エリートと呼ばれる人たちは経験を糧にして出世街道を上ってきたのです。
必要なのは才能ではなく、諦めないマインドです。
学生時代に留年という失敗を経験できたのは、ある意味でラッキーです。
悔しさとコンプレックスから、入社してから誰よりも真剣に仕事を覚えられるからです。
留年という失敗を糧にすれば、あなたもエリートになれますよ。
転職が当たり前の世の中

1社で働き続ける時代ではなくなった
1社で働き続ける時代ではなくなると、どうなるでしょう。
留年生向けの結論を先に書くと、就職先を決め打ちする必要が無くなったため、就活の選択肢が増えます。
今の時代は転職が当たり前になり、今後この流れは加速するでしょう。
日本企業の仕組みでは、能力が高い人ほど仕事量と給与のバランスが崩れているからです。
日本の企業でも人事評価で能力を重視する制度は少しずつ整っていますが、それでも年功序列の仕組みが根強く残っています。
また相対評価では、勤続年数などを考慮して評価のバランスを取る必要もあります。
1社だけで働き続けても、飛び級で昇進するような一部の人以外は、給与が上がりづらいということです。
そこで昨今盛り上がりを見せているのが転職市場です。

年収を上げる転職市場
社内でいつか評価されることを待って5年がんばるより、転職してベース年収を上げた方が早いです。
そうなると、就職先を選ぶ基準に「キャリアアップに繋がるスキルが身に付くか」が入ってきます。
中小企業でもハイレベルなスキルが身に付く企業は多いです。
小さい会社であれば必然的に自分でやる仕事の範囲が増えます。
終身雇用の崩壊は、かえって就活の選択肢を増やす結果となりました。
人生を逆転したいと思っている留年生にとっては、追い風の風潮と言えるでしょう。
既卒になっても道はある

もし在学中に就職が決まらなくても、焦る必要はありません。
今は既卒から就職する方法も確立されており、フリーランスでも働きやすい環境が整っています。
既卒に特化した就職支援エージェント
高齢者の増加と少子化にともない、働き手の需要は大きく変化しています。
理由はシンプルで、国の財政を保つためです。
高齢者には退職の後ろ倒しを推奨し、若手には就職の道を整えています。
ひと昔前までは新卒至上主義でしたが、現在はそれでは働き手が足りません。
そこで就職斡旋の市場が広がっているのが、既卒および第二新卒です。
既卒に特化した就職支援エージェント会社も多く、サポートも充実しています。
「既卒だから働けない」ということはありません。
既卒特化のエージェントについては『【既卒向け】早期就職も狙える!おすすめエージェント3選!』に詳しくまとめています。
代表的な会社に、スタッフのほとんどが既卒就活の経験者であるウズキャリ既卒があります。
既卒として就活した経験があるからこそ、同じ目線で、他社よりも時間をかけて就活をサポートしてくれる会社です。
フリーランスで働きやすい社会
現在は空前の副業ブームです。
Youtube、ブログ、せどり、動画編集、プログラミング。
ざっと挙げただけでも、これだけの選択肢があります。
収入源をひとつに絞る危うさは、情報リテラシーの高い方なら周知の事実です。
ソーシャルに仕事の受発注ができるCrowdWorksをはじめ、フリーランスとして仕事を受けやすい環境は年々整っています。
CrowdWorksは無料登録するだけで案件を探せるので、どんな仕事があるか探してみれば、具体的なイメージが掴めるでしょう。
またフリーランスとして活躍できるスキルを安価で教えているWebスクールにCucuaがあります。
200種類以上のWeb講義が月額15,000で使い放題なので、時間がある時ほどコスパの良いサービスです。
雇用以外に収入を増やす方法を知っておけば、自由な生活に一歩近付けますよ。
まとめ
留年しても問題ない3つの理由を解説しました。
- 1度の留年は気にされない
- ロスタイムで資格や英語を身に付けて就活を有利する
- 転職が当たり前なら、会社を絞り過ぎなくていい
留年したとしても、あなたの将来は今日からの努力次第でいくらでも好転します。
重要なのは、諦めないことです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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