- 留年の就活への影響
- 親への報告の仕方
- 志望企業の探し方
- 留年生が就活で悩んだら頼るもの
- 卒業までにやっておくこと
留年生のみなさま、留年通知書はもう届きましたか?
目をそむけたくなる通知ですが、事実は変わりません。
なら、やるべきことは明確です。
留年した今、自分は就職できるのかという不安が押し寄せて、気持ちの整理が難しい時期だと思います。
ですが、何もしなくても時間は過ぎていきます。
後で後悔しないためにも、少しずつ行動することが大切です。
僕がそうだったように、諦めなければ未来はいくらでも取り返せます。

僕の簡単なプロフィールです。
- 1留時に3社に応募し、2社内定
- 2留が確定して内定破棄
- 2留状態の就活で30社に応募し、有名IT企業に内定
- 3年(27歳)で係長に昇進
- 6年(30歳)で課長代行に昇進
- 独立して給食会社を設立(3つの高校で食堂運営)
- 会社を譲ってITコンサルになる
留年すると、どうしても就活に影響が出ます。
企業から見て、同じ評価の学生なら現役生を採るからです。
ただし、やり方次第では現役時より良い内定が取れることもあります。

僕はそのパターンでした。
留年した今この瞬間だからこそ、できることがあります。
今のあなたは現役時には考えなかったようなことで悩み、行動しているはず。
現に、留年の影響について調べて、このサイトを見てくれています。
就活は情報戦です。
人より多く情報を集めれば優位に立てる。
不安で行動している今この瞬間も、立派な武器に変わります。
本記事では、留年が就活に与える影響と、留年生の就活勝ちパターンを下記のように解説しています。

本記事を最後まで読めば、就活の勝ちイメージが明確になり、内定に近付けます。
1つでも2つでも、あなたの就活の役に立てば、元留年生として本望です。
- 留年すると就職は不利になる?
- 留年確定した後の報告について
- 就職活動を始めたらやっておくべきこと
- 就職活動の進め方
- 就活活動が難航した時の対処法
- 卒業までにしておくこと
もし具体的な就活対策から読みたい場合は、下記のリンクを使ってください。

クリックすると、記事の見出しまでジャンプできます。
留年すると就職は不利になる?


留年すると、やっぱり就活は不利なの?

留年生なら必ず気になりますよね。
僕の経験をまとめると以下の通りです!
一留、二留で就活をした僕の経験上、役員になるほど留年生への評価は厳しいです。
特に同じ評価の学生がいた場合、どうしても留年は不利になります。
一般的に最終面接は意思確認の場と言われていますが、留年生に関してはその限りではありません。

当時の僕は、三次面接までは問題なく進めていましたが、最終面接で落ちまくりました。
理由はハッキリしていて、現場社員と役員では、学生を見る目線が違うからです。
端的に言うと、「一緒に働きたい」と「雇いたい」の違いですね。
僕は幸いにも経営者、社員の両方を経験しているので、それぞれの目線で理由をまとめました。
- この人と一緒に働いてみたいか
- 現場の空気に馴染みそうか
- 仕事を教えたら成長しそうか
- 会社でこの人を雇用するリスクがないか
- 他に現役生がいるのに、留年生を採る必要があるか
- この学生は失敗に対してどう考えているか
現場社員の目線

現役社員の目線では、留年はさほど気にされません。
学生時代の失敗より、これから一緒に働きたいかを重視するからです。
コミュニケーションが取りやすいかや、真面目に仕事してくれそうか、成長が期待できるかなどを、自分の経験を通して審査します。
今のあなたの能力ではなく、あなたを育てる前提で人間性を見ているのです。
役員の目線

会社の役員は、あえて留年生を雇うリスクとメリットを天秤にかけます。
役員の決定には、会社に所属する全従業員の人生がかかっているのだから、判断は慎重です。

同じ条件であれば、迷わず現役生を雇うでしょう。
ただし、留年生は絶対に採用しないかと言われたら、それは違います。
前述したように、役員がリスクとメリットを天秤にかけているなら、あなたを採るメリットを示せばいい。

つまり、留年の経験をプラスに変えた体験談です。
留年した今、あなたは自分の人生と本気で向き合い、悩んでいることでしょう。
留年という失敗をしても、その経験を反省し、死に物狂いで努力した学生なら、現役生よりも一緒に仕事したい相手です。
挫折から這い上がった人間の強さは、誰もが知るところ。
大きな挫折を学生のうちに経験できたことは、立派な武器です。

「留年してからどう動いたかは」、
「仕事で失敗した時にどう動くか」
に直結します。
失敗しても努力した学生を評価するのは、当然の感覚です。
いよいよ次章より、留年が確定してから就職するまでの具体的な行動をお伝えしていきます。
STEP.1:報告

両親に報告
留年が確定すると、必ず発生するのが追加の学費です。
奨学金を利用している方は貸与が停止になるので、資金繰りをする必要があります。
両親が学費を出してくれている場合は、すぐに両親に報告をしましょう。
報告は早ければ早いほど良いです。

なんせ、後回しにするほど心理的に言いづらい…。
それに、両親も学費を用意するのに準備が要ります。
出世払いで返すぐらいの意気ごみで謝って、就活までに前向きな気持ちになりましょう。
迷惑をかけた分は、後でいくらでも親孝行で返せます。

僕は後ろめたさを無くしたかったので、学費は働いてから返すと約束しました。
就職してから月10万ずつ返し、1年半でなんとか完済できました。
この話はただの一例ですが、社会に出てから一生懸命働くだけでも十分な親孝行になりますよ。
ゼミの教授に報告
両親との話し合いが終わったら、次は所属ゼミの教授に報告します。
ここで確認しておきたいのが卒論の発表時期です。
可能であれば、本格的な就活が始まる大学5年時ではなく、大学4年のうちに終わらせておきましょう。
理由は単純で、就活と卒論を平行して進めると負担になるからです。

教授か学生課に協力してもらって、不足単位の数を確認しておくことも大切です。
必修科目や選択科目の履修ミスによる2度目の留年を防ぐためです。

これは僕が実際にやった失敗で、目も当てられない惨状でした。
相談するのは友人でも良いのですが、大学所属の人に確認してもらった方が確実だし、不安も減らせますよ。
STEP.2:就活を始めたらやること

身辺整理が終わったら、いよいよ就活の準備です。
人によっては長い戦いになりますが、最後まで決して諦めないでください。

留年報告と同じで、就活の準備も早いほど良いです。
現役生と差がある留年生にとって、時間ほど貴重なものはありません。
うだうだ悩んでいる時間はない!
早々に就活を始めれば、やることが多いので不安を感じる暇もありません。
そして留年生の就活にとって、最初の内定をいつ取れるかは想像以上に重要です。
二留時の僕がそうだったように、無い内定のまま就活後期になると、精神的な負担が増えます。

時には吐き気すら…
たとえ志望順位の低い企業だとしても、内定が取れると心理的に安定します。
それから2個目、3個目の内定が簡単に取れるのは良くある話。
次項より、就活の具体的な行動について解説していきます。
1.就活サイトに登録


就活を始めたら、まずやることが就活サイトへの登録です!
「リクナビ」や「マイナビ」など大手サイトはもちろん、意外と知られていないのがスカウト型の就活サイト。
通常の就活サイトとの違いは、あなたのプロフィールを見た企業から「うちに応募してくれませんか」とオファーが届く点です。
企業から自分を見つけてくれるのだから、求人を探す時間が大幅に節約できます。

他の就活サイトと比べて、早めに内定が取れるのも特徴の1つ!
まずは内定を1つ取って、就活における自信と余裕を手に入れましょう。
留年生におすすめのスカウト型就活サイトは以下の3つです。
スカウト型就活サイトを効率良く使うには、魅力的に見えるプロフィールを作る必要があります。
「リクナビ」などと比べて登録に時間がかかりますが、それに見合ったリターンがありますよ。

登録にかかる時間は1時間ほど。
スカウト型就活サイトを使うなら、時間に余裕があるうちに丁寧なプロフィールを作っておきましょう。
迷っている間にも、内定に繋がるオファーが届くかもしれませんよ。
オファー型就活サイトについては、以下記事でより詳しく解説しています。
どのサイトに登録するか迷った時の参考にしてください。
2.企業を探す

就活サイトに登録したら、次は企業探しです。
就活にかけられる時間を考えると、応募できる企業の数にも限りがあります。
ここで押さえておくポイントは、「なんでもいいから内定が欲しい」と考えるのではなく、自分が「働きたい」と思える企業を探すことです。
内定はゴールではなくスタート。
今あなたが持っているのは一度きりの新卒キップです。
自分自身のためにも、関心を持てる企業のために使いましょう。

漠然とでも良いので、自分の将来を想像しながら受ける業界・企業を探してください。
業界をしぼり切れていない場合は、企業説明会がオンラインで見放題の「JOBTV」が便利です。
大手を含む200社以上の企業が説明会の録画を動画配信しているので、家にいながら業界研究ができます。

完全無料で使えてスマホでも見れるので、隙間時間に最適です。
同じ業界で複数の企業の説明を聞くと、その業界が大事にしていることが分かります。
面接で話す志望動機を固めるにも便利ですよ。
僕も使ってみましたが、大手サブスクの動画配信サイトのような操作感でした。
ドラマを見る感覚で情報収集できますよ。

JOBTVについては、以下記事でマーケティングの手法を交えて情報の集め方を紹介しています。
業界研究に不安がある時の参考にしてください。
3.就活に有利な資格取得

就活前の準備として、やっておきたいのが資格取得です。
「留年を挽回するために~を頑張りました!」と口だけで説明するのは難しいもの。
資格が全てではありませんが、何を頑張ったか説明する時に資格があると説得力が増します。
関心のある業界が定まったら、その業界に必要な資格を受験してみてください。
就活でお勧めの資格は以下の通り。
- ファイナンシャル・プランナー2級
- TOEIC
- マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)
- 基本情報技術者(IT業界なら)
- CCNA(IT業界なら)
上記資格については、「一般資格に関する記事」と「IT資格に関する記事」で勉強方法を解説しています。
STEP.3:就活の進め方

働きたい業界を見つけたら、いよいよ本格的な就活スタートです。
自分の力で就活を進めつつ、平行して使える就職支援サービスのことも知っておきましょう。
1.個人で進める就活
就活の大前提として、SPI試験には確実に合格しましょう。
留年生に限りませんが、ペーパーテストでの不合格は経験にすらなりません。
内容は簡単なので、市販のテキストをざっと一周するだけで合格率が上がります。
また、面接では「留年についてどう答えるか」が心理的に一番の難所。
ここでは「留年したことを自分がどう捉え、どう変わったか」が重要です。
何度か面接を受ける中で、採用担当の反応を見ながらベストな言い回しを見つけましょう。

この壁を越えれば、内定はそう遠くありませんよ。
2.就活支援エージェントを知っておく

孤独な就活は、結果が出ないと心が折れがち。
そんな時のために、就活支援エージェントの存在を知っておきましょう。

こんなサービスがあると知っておくだけで、心の保険になります。
就活支援エージェントは、就活のプロが無料で履歴書の添削や模擬面接、企業の紹介などを行ってくれるサービスです。
就活のプロが相談に乗ってくれて、あなたに合った企業も紹介してくれます。
我流でやみくもに就活するよりも、早く内定が取れますよ。
もちろん内定が取れたからと言って、紹介された会社に必ず就職する必要はありません。

就活序盤で内定を取って自信に繋げたい時に利用するのもありです。

でも、なんで無料なんですか?
そんな質問に答えておくと、下図の通りエージェントが企業からの紹介料で成り立っているサービスだからです。

学生に「満足のいく結果(内定)」を提供し、企業には「会社に合った人材」を紹介する仕事です。
個人で進める就活と並行して利用すれば、就活の選択肢が格段に広がります。
前述した通り、あなたが持っているのは一度きりの新卒キップ。
使えるものは全て使って内定を勝ち取ってください。

下記のエージェントは、留年生向けの特徴を持った5社です。
エージェント会社の利用してから就職するまでは、概ね以下の流れになります。

どの会社が合うかは相性もあるので、エージェントの利用を検討する時は、最低でも2社以上で面談して、自分に合いそうな方を利用すると良いですよ。

就活では、担当エージェントとの相性が最重用なので。
最初の相談はサービス利用を判断する場なので、少しでも気になったら、試しにエージェントに申し込んでみてください。
留年生向けのエージェントについては、以下記事で特徴の紹介と各社の比較をしています。
エージェントを利用する時の参考にしてください。
STEP.4:就活が難航したら

早期に内定が出れば良いですが、場合によっては夏以降まで就活が長引きます。
そうなると、メンタルが疲弊した状態で就活を続けることに。

これは、けっこう辛いです。
「留年のせいで自分はどこも雇ってくれないんじゃないか」
そう思ってしまったら赤信号。
変えられない過去を原因と思ってしまうと、努力の方向性が見えなくなってしまいます。
この状態の人にに伝えたいことは一つ。

留年しても、なんとかなる!
- あきらめない心づくり
- 就職支援エージェントの利用
1.あきらめない心づくり

もし何も考えられないぐらい切羽詰まったら、一度休んでください。
焦った状態で続けていては、上手くいくことも上手くいきません。
1~2日ぐらい、何も考えずに好きなことをしてください。
休むことも就活の一部です。

リフレッシュすれば、今まで気付かなかった攻略ルートも見えてきます。
少し休んだら、もう一度自分を信じましょう。
就活で一番大切なのは諦めないこと。
諦めないだけで、必ず結果はついて来ます。
下記記事は、僕が就活で絶望しかけた時のリアルな体験談です。
※この記事は、就活を諦めそうな時に読んでください
就職支援エージェントの利用

前章でも紹介しましたが、孤独な就活に限界を感じたら、エージェントの利用を検討してください。
全て放り出して自暴自棄になる前に、就活のプロに相談しましょう。
エージェントは無料で利用できるサービスなので、金銭面の心配もいりません。
本サイトでは、内定率85%以上のエージェントを紹介しています。
紹介された会社に必ず行く必要もないので、まずは一つ目の内定を目指しましょう。
留年生におすすめのエージェントは以下の通り。
各社の詳しい内容については、以下記事で比較を交えて紹介しています。
エージェントサービスを検討する時の参考にしてください。
STEP.5:卒業までにしておくこと


厳しい就活お疲れさまでした!
内定を取得してから卒業までにしておくことですが。
全力で自分のために時間を使ってください。
「働き始めてスタートダッシュをかけたい!」
と思うストイックな人もいるかもしれませんが、実際に働く前にできることは、たかが知れています。
企業からの課題が出ているなら、それを進めるだけで十分です。
泣いても笑っても最後の学生生活。
今ほど自由に時間を使える期間は、今後しばらくありません。
海外旅行や趣味など、時間を目いっぱい使って楽しんでください。

僕の青春18切符を利用して、日本中を回りました。
ネットカフェを泊まり歩く貧乏旅行です。
普段出会わないような出会いがたくさんあり、今でも貴重な思い出です。
学生生活にやり残しがないよう、自分のために時間を使ってください。

とは言え、学校の試験にだけはご注意を(笑)
まとめ
今回は留年通知書が届いてから就活を終えるまでにやることをお伝えしました。
- 親やゼミの教授に報告
- 就活サイトに登録し、企業を探す
- 就職活動を進めつつ、必要に応じてエージェントを利用
- 心が折れないようにする
- 卒業までは自分に時間を使う
これだけは間違いなく言えます。

諦めなければ、なんとかなる!
今は辛いかもしれませんが、終わってしまえば良い経験。
後で振り返った時に、「必要な経験だった」と言えれば良いのです。
これからの就活、頑張ってください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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