- 32歳から夢を追う
- 自分と同じ仲間はここにいた
- 今の自分にできることと向き合う
「宇宙兄弟」は宇宙飛行士を夢見た幼い兄弟が、宇宙に行くまでを描いたヒューマン映画です。
原作マンガは累計発行部数2000万部超えの大ヒット作。
タイトルからロマン溢れる物語かと思いきや、兄弟の夢は素直には叶いません。
大人になった時、弟のヒビトは見事宇宙飛行士となりロケットのパイロットに選ばれましたが、兄のムッタは宇宙の夢に挫折して自動車会社でエンジニアとして働いていました。
約束を信じて兄を待ち続けるヒビトと、幼き頃の約束を思い出して再び宇宙を目指すムッタ。
何歳からでも挑戦できると思える名作です。
かつて諦めてしまった夢がある方に、ぜひ見ていただきたい。
■監督
森 義隆
■キャスト
南波 日々人・・・岡田 将生
伊東 せりか・・・麻生 久美子
古谷 やすし・・・濱田 岳
溝口 大和・・・新井 浩文
真壁 ケンジ・・・井上 芳雄
南波/母・・・森下 愛子
南波/父・・・益岡 徹
権田原 さくら・・・堀内 敬子
鶴見 徹太郎・・・吹越 満
福田 直人・・・塩見 三省
星加 正・・・堤 真一
バズ・オルドリン・・・バズ・オルドリン
出典:映画「宇宙兄弟」予告編
「宇宙兄弟」のあらすじ

2006年7月9日。筍ニュータウンの丘の上で、幼い兄弟ムッタとヒビトが夜空を見上げていた。
この日、兄弟は夜の海を縦横無尽に横切るUFOを目撃し、この出来事が兄弟の未来を大きく変える。
「俺、将来は宇宙飛行士になって月に行く事にしたよ!ムッちゃんは?」興奮気味に問うヒビトに、ムッタが答える。
「俺は火星だな」
それから時は経ち、2025年。
弟のヒビトは宇宙飛行士となり、ロケットのパイロットに選ばれていた。
しかし兄のムッタは、夢に破れて自動車会社でエンジニアとして勤務していた。
そんなある日、ムッタは直属の上司が宇宙飛行士であるヒビトを馬鹿にした事に腹を立て、感情のままに頭突きを喰らわせる。
「クビだ!」上司の叫びがオフィスに響き、晴れてムッタは無職のムッタとなった。
実家に戻り求職活動をするムッタだったが、結果は芳しくない。
そこへ突然、JAXAから書類選考突破の通知が届いた。
JAXAに応募した覚えがないムッタはすぐに心当たりであるヒビトに電話する。
勝手に応募したヒビトに腹を立てるムッタだったが、返す刀でヒビトが言う。
「忘れたのかよ?約束。2006年7月9日に録音したテープを聞いてみて」
そのテープには、幼き頃にした2人でした約束。宇宙飛行士を夢見る自分の声が入っていた。
夢に向かって人生を遠回りしていたムッタは、宇宙への情熱を取り戻して…。
「宇宙兄弟」おすすめポイント

1.32歳から夢を追うムッタの愚直さ
一般的にで言えば32歳は夢を追う年齢ではないのかもしれません。
しかし宇宙への夢を取り戻したムッタは、己にできる全てのことをやり尽くして行動を開始します。
夢に向かって愚直に努力する姿からは、勇気をもらえます。
「何かを始めるのに遅すぎることはない」と思えるシナリオでした。
夢を諦めた人にぜひ見ていただきたい映画です。
2.仲間はここにいた
ムッタは子供の頃から宇宙の夢を馬鹿にされ、それでも諦めきれずに宇宙に行きたいと思って生きてきました。
ムッタがJAXAの試験中に感じていたことは、宇宙が好きで好きでたまらない仲間がここにいたんだという感動です。
採用試験ではライバル関係ですが、試験を受けているのは全員、宇宙が好きな人間ばかり。
希望を持って宇宙を語る受験者たちの会話は、見ていてワクワクしました。
男性なら、一度は宇宙の神秘に惹かれたことがあるのではないでしょうか。
宇宙を好きだった気持ちを思い出して見ると、ひときわ映画を楽しめます。
今の自分に出来る事
最終試験の途中で、ムッタは試験官からヒビトが月面作業で事故に遭ったことを知らされます。
試験官が試験を続行するか中断するか問いますが、ムッタの決断は試験の続行でした。
今試験を中断しても、自分にできる事が何もないと知っていたからです。
この後に続く台詞には、後悔や無力感を押し殺して前を向こうとするムッタの力強さを感じます。
葛藤しながら試験を続けるムッタの姿をぜひご覧ください。
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「宇宙兄弟」をもっと楽しむための裏話

実際の撮影でも会うことが少なかった兄弟
劇中のヒビトとムッタ同様に、岡田さんと小栗さんもほとんど顔を合わせて撮るシーンはありませんでした。
ヒビトは月面やアメリカのシーンが中心で、ムッタは実家や試験のシーンが中心です。
別の撮影現場にいながらお互いを意識する2人の関係が、離れ離れに暮らす兄弟の想いとリンクして、映画全体の厚みが増していました。
宇宙服で大変な思いをした岡田将生
月面シーンでは宇宙服を着ての撮影ですが、岡田さんはこの宇宙服がとにかく重くて熱かったと語っています。
撮影で使った宇宙服は通気性が悪く、一度切るとほとんど息ができないそうです。
撮影しているうちに意識が朦朧として、過呼吸になることが何度もあったとか。
小栗旬は最初ヒビト役でオファーが来ると思っていた
映画「岳」の撮影中に、次に漫画の実写化をするなら何をしたいか聞かれ、「宇宙兄弟」と即答した小栗さん。
原作マンガのファンで実際に兄がいる小栗さんは、オファーを待ちながらヒビトのつもりで気持ちを作っていました。
それがムッタ役だと聞いた時は驚いたそうです。
小栗さんは歳の離れた弟のいる森監督と何度も話し合うことで、少しずつムッタの気持ちを理解していったと語っています。
最後に
「宇宙兄弟」いかがでしたか。
夢を諦めてしまった人も、そうでない人も。
ひたむきに挑戦する気持ちを取り戻せる良い映画です。
何かに挑戦するのに、遅すぎることは決してありません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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