- 出会うはずのない2人が出会った
- 本気で相手のことを考え抜いた2人
- 出会いの意味は最後にしか分からない
「最強のふたり」は日本で公開されたフランス映画の中で歴代1位を記録した大ヒット作です。
全身麻痺で車椅子生活の大富豪フィリップと、失業手当のためにわざと落ちる面接を受けるスラム街の黒人青年ドリスの関係を描いたヒューマン映画。
出会うはずのない2人が出会い、人生に大きな光が差します。
物語冒頭からキャッチーなシーンに目を奪われ、次いでストーリーに心を奪われました。
フランスで一大ムーブメントを起こした「最強のふたり」。
この機会に、ぜひ知っていただきたい。
■監督
エリック・トレダノ
■キャスト
フィリップ・・・フランソワ・クリュゼ
ドリス・・・オマール・シー
イヴォンヌ・・・アンヌ・ル・ニ
マガリー・・・オドレイ・フルーロ
マルセル・・・クロティルド・モレ
エリザ・・・アルバ・ガイア・クラゲ―ド・ベルーシ
バスティアン・・・トマ・ソリヴェレ
アルベール・・・クリスティアン・アメリ
アントニー・・・グレゴリー・オースターマン
ミナ・・・アブサ・ダイヤトーン・トゥーレ
アダマ・・・シリル・マンディ
エレノア・・・ドロテ・ブリエール・メリット
「最強のふたり」のあらすじ

街頭とビルの明かりが照らす夜の街を、猛スピードで疾走する高級車がいた。
運転するのは黒人の青年。
助手席には白人の妙齢男性が乗っていた。
ネオンの隙間を縫うように、車道を駆け抜ける車に、警察のサイレンが鳴る。
ハンドルを握ったまま黒人の青年が言う。
「逃げ切れるかどうか200ユーロ賭けよう」
白人の男性は唇を片方だけ上げて、その賭けに乗った…。
時は遡り、とある大豪邸に住む白人男性フィリップの自室の前には、ずらりと男性たちが並んでいた。
彼らは全身麻痺となったフィリップの身の周りの世話をするために面接を受けに来た候補者たちだ。
一人一人フィリップの部屋に通され、各々の主張をする男性たち。
その中に一人だけ、異質な者が混ざっていた。黒人青年のドリスだ。
面接での態度はぞんざい、受け答えはふざけている。
聞くと、失業保険を受け取るために面接に来たと言う。自分を不採用にしてくれれば、それで条件が達成されると。
しかし、飾らない態度で障碍者である自分に足しても率直なドリスをフィリップは気に入り、彼を自分の世話役として採用した。
翌日からフィリップの屋敷に住み込みで働く事になったドリス。
全身麻痺のフィリップに色眼鏡を使わず、遠慮せずに人として接するドリスとフィリップには、いつしか深い信頼感が生まれていくのだが…。
「最強のふたり」おすすめポイント

1.フィリップとドリスの関係
大富豪フィリップの気難しそうな顔が、ドリスと心から楽しんでいる時には笑顔になります。
「障碍者だからと言って遠慮されるよりは、対等に接してくれる方がいい」と言うフィリップの想いと、偏見を持たないドリスの関係性が素敵です。
フィリップは障害者として、ドリスは黒人として、それぞれ色眼鏡に晒されることもあったでしょう。
けれど彼ら自身は、他者に対してそんな目を持っていなかった。
生きていく上で大切なことが学べる2人の関係を、ぜひ見ていただきたいです。
2.お互いを想い合うプレゼント
フィリップはドリスの絵を知人に勧め、その報酬を全てドリスに渡しました。
ドリスはフィリップの文通相手と連絡を取り、フィリップに最高の出会いの場を提供しました。
お互いがお互いの領域に踏み込み、相手が何に喜びを感じるかを考えて行動した結果です。
やもすればお互いがお互いに嫌われいたかもしれない行動。
けれど彼等はそんなことを考えず、相手の幸せのために動きました。
プレゼントの本質は相手を思いやることだと教えてくれる良いシナリオです。
3.出会いの意味は後でしか分からない
フィリップとドリスが出会った時、それが後にあれほど良い関係になると誰が予想したでしょうか。
フィリップの側近の秘書や近しい者は、ドリスの素性を調べてフィリップに警鐘を鳴らしていました。
しかし結果として、フィリップの心を救うのはドリスです。
人と人の出会いは、偶然だけで片付かないことがあります。
2人の出会いがまさに必然だったのでしょう。
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「最強のふたり」をもっと楽しむための裏話

大ヒットを全く予想していなかったトレダノ監督
フランス国内での実績はあれど、海外では無名と言えるエリック・トレダノ監督。
海外で歴史的な大ヒットになるなど、公開当時は思っていなかったそうです。
トレダノ監督はインタビューで「すごく舞い上がりながらも、誇りに思っているよ」と率直な感想を語っている。
フランスでは3人に1人が見たと言われるほどの大ヒットとなり、ハンディキャップを持った人やスラム街に住む人たちに対する討論会まで行われました。
「最強のふたり」にはモデルとなった人物がいる
「最強のふたり」は首から下が麻痺となったフィリップと、介護役のアラブ系青年アブデル(劇中ではドリス)という実在人物がモデルになっています。
車で猛スピードを出して街を駆け抜け、警察に捕まると発作のフリをするシーンや、麻痺の原因となったパラグライダーに再び挑戦するなど、劇中の2人のやりとりは実話を元にしているそうです。
実在する2人の破天荒さが見て取れるエピソードですね。
ハリウッドでリメイクされた「最強のふたり」
2011年に公開された「最強のふたり」は、2012年にはすでにハリウッドでリメイクされることが決まっていました。
時を経て2019年に、無事ハリウッド版「最強のふたり」も公開されています。
最後に
「最強のふたり」いかがでしたか。
出会うはずのない2人が出会う事から始まった本作ですが、人との繋がりで本当に大切なことを教えてくれる映画でした。
日本では未だにフランス映画史上興行成績ナンバー1の座をキープしています。
ヒューマン映画らしいハートフルな作品でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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